地球温暖化対策に消極的な政府や大人に抗議の声を上げようという目的で呼びかけられたもので、120か国、2000か所以上で行われたという。
★一人の行動が大きなうねりに
デモは、スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんの活動に触発されてのもの。
グレタさんは昨年夏、スウェーデン国内で起きた熱波と山林火災を問題視し、政府にパリ協定を順守し二酸化炭素を削減するようよう求めて、国会議事堂前で座り込み総選挙まで学校に行かないという学校ストライキを行った。
「気象危機は、危機として扱わなくてはならない。気候問題は選挙の最大の争点である」と主張し、総選挙後も週1回座り込みを継続したという。
そうしたグレタさんの行動が世界で注目され、グレタさんも、世界中の学生に学校ストライキを呼びかけるようになったというのだ。
気候変動のような大きな問題は、一個人の行動ではどうしようもないとか、明日からどうこうというような問題じゃないよね、と自分に言い聞かせて、ともすれば目を背けてしまいがちだ。
けれども、あきらめない若者がいる。一人でも行動を起こす。
そしてそれが少しずつ人の心に伝わり、やがて大きな運動になっていく。
それが現実として、目の前にある。
3月15日は、前項で紹介したように、ニュージーランドのクライストチャーチで2つのモスクを襲ったテロ事件が発生し、世間の注目はそちらに集まってしまった。しかし、このデモは、テロ事件に劣らず、あるいはそれ以上に注目しなければならない出来事であったと思う。
★温暖化の責任は、私たち大人にある
温暖化の被害を受けるのは、私たち大人ではなく、若者たちだ。
私たち大人が、考えなしに、暖房に、交通に、エネルギーを使ってきたからだ。
そのつけを、若者たちに払わせるのは、理不尽だ。
私たち大人こそ、その責任を負わなくてはならない。
日本でも、東京と京都で3月15日の行動に呼応したデモがあったという。
大きな規模ではなかったようだが、こうした若者たちを励まし、応援したい。
そして、そう考える仲間を増やしたい。
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