2019年5月6日月曜日

47 世田谷線に乗って行きます

★バス並みのスピード


 私は、世田谷に住む娘の家に行くときは、渋谷から三軒茶屋に出て、そこから東急世田谷線に乗って行く。彼女の家は、渋谷からバス1本で行くことができ、バス停からは目と鼻の先なのであるが、私はあえて、世田谷線に乗ることにしている。

 三軒茶屋から下高井戸までの10駅、全行程わずか5㎞しかない。始発駅から終点まで乗っても20分ほどである。世田谷線は、昔、渋谷―二子玉川園間を走っていた玉川電気鉄道(通称“たまでん”)の支線としてできた下高井戸線であり、“たまでん”が東急電鉄に吸収され、渋谷―二子玉川園間が廃止された後、世田谷線と名を変えて残ったものである。

 世田谷線ルート


 世田谷線は、電車といっても、2両編成の路面電車。駅と駅の間は平均500m程度なので、発車してスピードを出す間もなく、次の駅に着く。そのスピードはむしろバスに近く、実にのんびりした電車である。


★100%再生可能エネルギーで


 私が、こののんびりした世田谷線を選択する理由は、この線が今年3月25日から、100%再生可能エネルギーで終日電車を走らせることになったからである。それまでは、その日の気分でバスにしたり世田谷線にしたりであったが、このニュースを新聞で目にしてからは、世田谷線一本にすると決めた。

 世田谷線の2018年度電力使用量は215万6000キロワット時(見込み)。2018年度実績で換算した場合、CO2排出削減量は、年間約1263トンになるという。
 ごく小さな路線ではあるが、路線全体の100パーセント再生エネエルギー化は、日本発である。他の鉄道に先駆けての東急電鉄のこの取り組みを大きく評価したいと思う。他の接道会社も追随することを期待したい。
 世田谷線の100パーセント再生エネエルギー化計画は、東北電力が提供する電力プランを活用したものであるという。東急電鉄と合わせて、東北電力にもエールを送りたいと思う。

 とはいえ、資力のない私には、株を買うなどということもなかなかできない。
 なので、せめて乗客になろうと決めたのである。
 乗客となって、世田谷線の採算に少しでも貢献したいと思うのだ。


★青、緑、黄、ピンク、色とりどり


 のんびりと走るとは言いながら、普通の都電市電とは違い、世田谷線は軌道は独立して確保されており、渋滞に巻き込まれることはない。所要時間は極めて確実で、イライラすることはない。
 始発駅以外は無人駅、運賃は乗車時に車両の前方と後方に設置してあるチェッカーで払い、降車は車両の中ほどにある出口からというシステムになっており、駅構内や車内でそのことがアナウンスされる。したがって、自然と乗客の流れができ、乗客が出入り付近に集中し混雑するというようなことがなく、中々工夫されている。


 
 走っている10編成の車両は、すべて異なる色だというのも面白い。私は、これまで青、緑、黄、ピンクの車両に乗った。他にはどんな色があるのだろうか、今日は何色に乗れるかな、などと思いつつ待つのも楽しい。。
 また、沿線には、松陰神社、豪徳寺、代官屋敷、ボロ市など見所もあるようで、機会を見つけて行ってみたいと思っている。
 
 

★デモや署名運動以外にできること


 核廃絶や脱原発、デモや署名活動以外に何かできないものか。
 ずっと考えてきた。
 少し、その方向が見えてきた。

 



 

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