2019年1月8日火曜日

39 謹賀新年

 予想されていた寒波も、一部の地域を除いてはそうたいしたことはなく、2019年の正月はまずまず穏やかに迎えることができたようです。
 皆さま、いかがお過ごしになりましたか?

 昨年は、今年の漢字に「災」が選ばれたように、集中豪雨、台風、地震と本当に災害の多い年でした。
 「50年に一度」とか「経験したことのない」といった言葉が飛び交いました。
 しかし、もうその言葉は通用しない。
 今年が昨年以上の災害に見舞われないとは言えない、地球の状況があるからです。
 今年1月1日には、早くも台風1号が発生したそうです。

 天災は避けることができません。
 けれども、被害は避けること小さく抑えることができるはずです。
 8年前、「想定外だった」として、大きな被害を生み出した事故がありました。
 そう、福島第一原発の事故です。
 
 実はこの事故は想定されていたのです。
 科学的な根拠をもって災害を予測していた人たちがいました。
 そして被害をおさえるべく対策を進言していた人たちがいました。
 それらは、「まさか自分たちのところには起こらないだろう」「そんなにすぐには来ないだろう」という、根拠のない楽観主義によって採用されなかったのです。
 避けることができた災害だったと言ってよいでしょう。
 決して忘れてはならないことです。

 「自分のところには起きないだろう」ではなく、
 「自分のところ」はどういう条件にあるのか」、そして、「自分のところではどういう災害が起こりうるか」、と考える必要があるのではないでしょうか。

 科学的な視点に基づいた想定力をどうみがくか、どう育てるか。
 そして、想定されたことに対応する力を、どう育てるかが、、災害列島に住む我々の課題だと言えそうです。
 

 
 
 
 

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