2020年1月9日木曜日

57 桜は何も語らないが・・・

「桜を見る会」における疑惑の数々。
核心には至らず、臨時国会は閉幕してしまった。
年が明けたが、怒りは収まらない。

野党は敵失ばかり取り上げて大騒ぎをする、などという声が聞こえる。
もっと重大な問題があるのだから、早く収拾させるべきだという意見もある。
しかし、これは小さなことなのか。

確かに重要な問題が山積みだ。
「桜を見る会」に関する質問は確かに多かった。そして討議は長引いた。
しかし長引いたのは、内閣が野党の質問にまともに答えないからではないのか。
首相は、問題が起きたときいつも、丁寧に説明をしていくと語る。
しかし、いざそのときになると、「お答えは差し控えさせていただく」と言うのだ。
「丁寧な説明」とは、「答えたくない」ということを「お答えは差し控えさせていただく」 と丁寧な言い方で言うことなのか。

国民の血税を「私」の政治活動に有利になるように使う。
公の行事に「反社会勢力の人」を呼ぶ。
(呼ぶというのは何らかの関係があるということを示している。)

誰を呼んだかは、個人情報だから出せない?
とぼけたことを言うな。
われわれ国民から吸い上げた税金を使って、飲み食いしている会ではないか。
そこにどんな人を呼んだのか、国民が知りたいと言っているのだ。
国民には知る権利がある。
それに呼ばれた人々は大喜びで自分からネットに情報発信していた。
当の「反社会勢力の人」は、首相から桜の会に呼ばれたことを誇示して、詐欺活動を展開していた。
(その一事だけでも、国民に、被害者たちに詫びるべきだ。)
こんな内閣に国民は代表されているのかと思うと、怒りがたぎってくる。

呼んだことを秘密にしておきたいというのは、どういうことなのか?
呼んだ人を公表しないのは、呼ばれた人の都合というより、呼んだ側に都合が悪いことがあるからだ。
公表しないということは、なにか後ろ暗いことがあるということだ。
政治を私する、こんな内閣に国民は代表されているのかと思うと、怒りがたぎってくる。

桜自身は何も語らないが、「桜を見る会」をめぐるの出来事は、実に多くのことを語ってくれた。
私たちはこの怒りの感情を忘れてはいけない。
そして政治を正す行動につなげて行かなくてはならない。

もうすぐ、通常国会が始まる・・・





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