4月の或る日、我が家に配達された新聞は、第1面から6面までが、書籍などの広告をのぞいて、すべて次の内容で埋め尽くされていた。
・加計学園問題(官邸が関係した可能性をしめす愛媛県側の文書発見)に関する記事
・防衛省の日報隠し問題の記事
・森友学園への国有地不当払下げ問題に関する文書改ざんや、財務局から業者に対する偽証依頼に関する記事
長期にわたって野党が追及し、政府側が国会で「ない」「していない」と答弁してきたものが、「あった」「していた」ということを証明するような文書や証言が出てきたのである。
いずれも大きな問題でで、それが一つならずも三つ四つも重なった結果の出来事である。
国のトップやその周辺の人が、近しい人を優遇したのではないか。
国民のために仕事をすべき官僚が、本来のあるべきルールを曲げて不正な仕事をしたのではないか。
官僚が、権力を持つ人々のために、公文書、もしくはそれに準ずる文書を、書き換えたのではないか。
野党が国会で求めた資料が、政府に都合の悪いものだったので隠したのではないか。
そうではないと政府は言う。膿を出し切ると首相は言う。
しかし、野党の求める資料は出さない、調査はしないという。
関係する人々の証人喚問(もしくは参考人招致)は拒否する。
そうした姿勢から、疑惑はますます深まっている。
社会面は、識者や町の人々の政府への疑惑、怒りの声で埋まっていた。
こうしたマスコミによる報道の状況は、この日ばかりではない。
この日ほどではないが、ずっと続いている。
そして報道は新聞ばかりでもない。TVや雑誌でも報道される。
それを見聞きした大人たちの会話もある。
子どもたちは、そうしたものを見聞きしながら、日々生活している。考え方も身につける。
この4月、小学校では道徳教育が教科としてスタートした。
政府肝いりの道徳教育である。
★学校で学ぶことと、実社会での行動のしかたとはちがうと教えているのだろうか。
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