予想されていた寒波も、一部の地域を除いてはそうたいしたことはなく、2019年の正月はまずまず穏やかに迎えることができたようです。
皆さま、いかがお過ごしになりましたか?
昨年は、今年の漢字に「災」が選ばれたように、集中豪雨、台風、地震と本当に災害の多い年でした。
「50年に一度」とか「経験したことのない」といった言葉が飛び交いました。
しかし、もうその言葉は通用しない。
今年が昨年以上の災害に見舞われないとは言えない、地球の状況があるからです。
今年1月1日には、早くも台風1号が発生したそうです。
天災は避けることができません。
けれども、被害は避けること小さく抑えることができるはずです。
8年前、「想定外だった」として、大きな被害を生み出した事故がありました。
そう、福島第一原発の事故です。
実はこの事故は想定されていたのです。
科学的な根拠をもって災害を予測していた人たちがいました。
そして被害をおさえるべく対策を進言していた人たちがいました。
それらは、「まさか自分たちのところには起こらないだろう」「そんなにすぐには来ないだろう」という、根拠のない楽観主義によって採用されなかったのです。
避けることができた災害だったと言ってよいでしょう。
決して忘れてはならないことです。
「自分のところには起きないだろう」ではなく、
「自分のところ」はどういう条件にあるのか」、そして、「自分のところではどういう災害が起こりうるか」、と考える必要があるのではないでしょうか。
科学的な視点に基づいた想定力をどうみがくか、どう育てるか。
そして、想定されたことに対応する力を、どう育てるかが、、災害列島に住む我々の課題だと言えそうです。
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